「お客さまからの環境活動賛同書」に大企業も注目!

会社名/英貴自動車株式会社
会員名/山城 雅照氏(阪神支部)
事業内容/車のトータルサポート
(鈑金・塗装・修理・販売・保険)
社員数/25名
2005年11月/KEMSステップ2認証取得
環境保全活動に取り組んだきっかけ
経営理念に「リユースを徹底し、環境を壊さない会社にします」とあるように、従来から中古パーツの活用に取り組んで来ましたが、昔は地球環境をま もるというよりは経費削減の意味合いが大きかったように思います。本格的に取り組み出したのは、社長の「このままだと地球がゴミだらけになるだけでなく、 孫の代には住む場所すらなくなる」との号令で、英貴自動車は徹底してゴミを出さないと宣言すると同時に、KEMS(神戸環境マネジメントシステム)ステッ プ2の取得に取り組みました。
環境保全が技術の衰退をとめた
はじめに取り組んだのは、創業当時(40年前)の仕事のやり方に戻ることでした。
自動車鈑金工場に事故車が持ち込まれると、たたき鈑金で修理するかパーツ交換(新品か中古)するかを決めますが、通常はその判断を職人に任せることにな ります。事故の程度(見た目)、時間(手間)、仕事の段取りなどで判断するのですが、自動車ディーラーをはじめとして、ほとんどの工場では早い・作業が楽
ということもあってパーツ交換中心の修理があたりまえになっています。そこを英貴自動車では「どのような状態であっても、はじめからパーツ交換は考えな い。まず、たたき鈑金で修理する」という、本来の仕事である「たたき鈑金」に徹底してこだわりました。
鈑金修理ならゴミを出さないということは理解できる。だけれど、交換修理に比べると手間も時間もかかるので、これまでの交換社会に慣らされた社員からは 不満の声も出ました。しかし、大した技術も求められずに、部品代ばかり高くて安い工賃の交換修理と、部品代ゼロで高い技術力で工賃を頂ける鈑金修理のどち
らが自分たちにとって正しいことなのかは明確でした。こうした取り組みが、原価を意識できる仕事の仕組みづくりや鈑金技術の飛躍的向上に繋がりました。
しかし、ここに欠かすことができないのが、お客さまの鈑金修理へのご理解でした。
大企業もまだ実現できていない問題
一般に事故修理と言うと、たたき鈑金よりパーツ交換を希望されるお客さまの方が圧倒的に多いです。その大きな理由は、たたき鈑金よりパーツ交換の方が綺麗に仕上がるだろうという思い違いです。
そこで、修理についてのお客さまのご要望を十分にお聞きした上で、英貴自動車が環境問題に積極的に取り組んでいることをお話して、ご理解・ご協力頂ける 方に「環境活動賛同書」にサインを頂くようにしました(ほぼすべてのお客さまがサインされます)。そうして、鈑金修理と交換修理の違い(見積りや仕上がり
など)についてご説明します。そうすると、よほどの事情がない限りたたき鈑金で仕事をさせて頂けるようになりました。実は、このことが事故修理の窓口とな る保険会社に大きな評価を得ることになりました。
みなさんご存じの通り、大企業では環境保全を理念やテーマに掲げています。ですが、その取り組みが自社内の改革や地域活動に留まっている企業が多くあり ます。例えば、保険会社では事故受付の際に環境保全のためにパーツ交換ではなくたたき鈑金を奨めることになっていますが、実際にそうしてしまうと「なんの
ための保険なんだ」「新品交換に決まっている」と言い返されるだけでなく、契約を失う危険すらあります。そのデリケートな部分を私たちはクリアすることが できるのです。保険会社から見てみれば、社内だけでなくお客さまのレベルで環境に取り組めて、保険支払額も下げることができたのです。

お客さまから頂く「賛同書」の署名部分
「中小企業家の環境宣言」について
これからの時代、環境問題に取り組めない企業は成り立たないと思います。そのなかでも中小企業は、どのようなカタチでもいいので環境をビジネスモ デルに取り入れる必要があると思います。私たちもそうした結果として、粗利総額の増収、鈑金技術の見直し、作業効率の向上に繋がったと確信しています。
同友会で学んで実践しているからこそ、全ての会員企業で環境保全に取り組んで欲しいです。もしも、取り組み方がわからない、きっかけが欲しいのならば、負担が少なくても効果があるKEMS取得に挑戦してみて下さい。本当に会社がよくなります。
省エネルギー「マイナス10%運動」

